▲▲▲ アナレマティック・サンダイアル ▲▲▲
時刻をあらわす石が地面に丸く囲むように配置されています。中央にある各月を示す石盤の上に立つと、自分の影が時刻を表示します。
☆作り方:
作ろうとするエリアをきめて、その上に正確に南北・東西の基線を引きます。
ーー磁石の北は正確な北ではありません。正確な北を得るのにはいくつかの方法があります。
北極星はちょうど地球の自転軸の延長線上にあるので、北極星を用いて北を得ることができます。
晴れた夜に北極星を真正面に見て立ち、前の地面上に北極星の方向に向かってまっすぐにのびる直線を描きます(夜光テープ等を使うとうまく直線が得られます)。これが正確な南北の線です。翌日、明るくなってからこの線に直角となるように東西の線を引きます。
太陽を使って東西の線を得ることができます。これはヒンドゥサークルと呼ばれている方法です。地面の上に正確に直立させて棒をたてます。周りの地面は平らで傾きのないように、まえもって整地しておきます。午前中のある時刻を選び(何時でもかまいません)棒の影の先端をマークします。マークと棒とを結び棒の回りに円を描きます。次に午後、棒の影がこの円に接するときを待ち、第二のマークを描きます。2つのマークを結べば、それは東西の線になるはずです。
現在の場所の緯度を下の欄に入れて計算ボタンを押します。
表一に現れてきたx座標(東西)y座標(南北)に従って中心点から位置をはかり、それぞれの時刻をあらわす石を配置します。
表二に現れてきた月別修正値に従って各月の石板(踏み石)を中心に配置します。
表2:月別修正値
☆原理:
x座標、y座標、月別修正値はそれぞれ
x座標=sin(太陽の時角度)x 日時計の半径
y座標= cos(太陽の時角度) x sin(緯度) x 日時計の半径
月別修正値 = cos(緯度) x tan(地軸に対する太陽の傾き) x 日時計の半径
という計算式で求めています。ソースコードを見てみてください。
(太陽の時角度は正午を0として時間ごとに15度ずつ進みます。
地軸に対する太陽の傾きは春分・秋分のときは0、冬至夏至のときは23.44度となります)
なぜそうなるかって? 図を描いて考えてみて下さい。太陽が地球の上を回る図と、地球が太陽の周りを回る図の2つを描くと解りやすいかもしれません。
☆正確さについて:
地球の軌道は真円ではないし、これは便宜的なもので完全に正確ではありません。でも、この種類の日時計には十分でしょう…もっとも、時間を正確に計るために、あなたがその月の場所にミリ単位で直立不動で立って、頭の形を時計の針のように尖らせるとでもいうのなら話は別ですけど‥
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